
チーズの気になるカロリーは?
という疑問を解決できます。
チーズは太らない!派の意見
ネットを見ていると、
ダイエット時は当然食べない方が良い!
という意見と、
むしろダイエット時こそ食べるべき!
という意見があります。
と思ったので、それぞれの主張の根拠をまとめました。
チーズは太る!派の意見
まずはチーズを食べると太る派の意見から見ていきます。
太る派によれば、
というスタンスです。
チーズは太る派の意見①:インスリンの分泌を促す
チーズにはアミノ酸の一種のロイシンという成分が豊富に含まれています。
ロイシンにはインスリンの分泌を促す作用があります。
別名「肥満ホルモン」。
食事で糖質を摂ると血糖値が上がります。
人の体は血糖値を下げるために、膵臓からインスリンを分泌します。
このとき、インスリンは血糖値(=血中の糖分)を脂肪に変えることで血糖値を下げるのですが、変換した脂肪を体にため込んでしまいます。
チーズの成分のロイシンによりインスリンが過剰に分泌され、体に脂肪をため込みやすくなってしまいます。
チーズは太る派の意見②:カロリーが高い
チーズは高カロリー食品とも言われています。
チーズの種類によってカロリーは異なりますが、多いチーズの場合、
例えばチェダーチーズは100gあたり423kcalあります。
そのため、
という意見が多かったです。
チーズは太る派の意見③:脂質が多い
意見②の高カロリーとも似た理由ですが、
チーズは脂質が多いので太りやすい
と唱えている内容もありました。
チーズは牛乳を圧縮して作られたものなので、牛乳以上の脂質を備えます。
牛乳………………3.8g
チェダーチーズ…33.8g
脂質はカロリー計算の際に、1gあたり9kcalで計算されます。
糖質やタンパク質が1gあたり4kcalと比較すると2倍以上の割合です。
そのため、一般的に脂質が多いほど高カロリーとなります。
脂質は優れたエネルギー源ですが、エネルギーを消化しきれないとその多くが中性脂肪となって体内に蓄積されることになります。
そのため太りやすいという意見がありました。
チーズは太る派の意見④:脂肪酸組成が悪い
チーズの脂肪は当然、動物性脂肪です。
動物性脂肪は飽和脂肪酸が多いため、血液中の中性脂肪やコレステロールを増加させてしまいます。
結果、血行が悪化してしまい、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪などが増加し、動脈硬化、心筋梗塞などにかかりやすくなります。
運動すると息切れしたりするため、間接的に肥満にもなってしまう。
という内容です。
チーズは太る派の意見⑤:塩分を取りすぎる
チーズは保存食のため、製造時に塩分をたくさん使います。
つまりチーズを食べると塩分を多く体内に取り入れることになります。
塩分を取ると体内の塩分濃度が濃くなります。
体は塩分濃度を薄めようと、水分をため込むように行動します。
その結果、むくみの原因になってしまいます。
さらに、ナトリウムとカリウムのバランスを保とうとするため便秘になりやすくなります。
便秘になるとチーズの豊富な脂質を皮下脂肪として溜め込みやすくなります。
チーズは太らない!派の意見
次にチーズを食べると太りにくくなるからダイエット時には積極的に食べるべき!
という意見の理由をご紹介します。
チーズは太らない派の意見①:炭水化物が少ない
チーズはたんぱく質や脂肪、カルシウム等の栄養豊富な食べ物であることは上述のとおり。
一方で炭水化物が少ないことも特徴です。
牛乳…………………4.8g
チェダーチーズ……1.4g
炭水化物の代表例はごはんやパン、麺類など。
これらの食品を抜く「炭水化物ダイエット」を試した方も多いと思います。
炭水化物を摂取すると消化過程でブドウ糖(=糖分)が生成され、血糖値があがります。
これを下げるために分泌されるのがインスリン。
炭水化物が少ないということはブドウ糖の生成も少ない
=インスリンの分泌が少ない!
ということ。
チーズにはロイシンが豊富
→インスリンの分泌を促す
チーズの炭水化物は少ない
→インスリンの分泌が少ない
チーズは太らない派の意見②:腹持ちが良い
チーズには脂質が多いということは上述のとおり。
脂質は消化吸収が遅いため、腹持ちがよくなります。
ダイエット中の天敵は空腹時の間食。
腹持ちが良いということは空腹になりづらいため、間食が減ることが期待できます。
そのため、チーズはダイエット中に食べてもよいという理屈です。
チーズは太らない派の意見③:ビタミンB2が多い
チーズにはビタミンB2が豊富に含まれています。
ビタミンB2は、たんぱく質や脂質などの栄養素が分解されてエネルギーに変換するのをサポートする栄養素です。
つまり、ビタミンB2が多いほど脂肪の代謝がよくなり、余分な皮下脂肪を燃焼してくれます。
また、ビタミンB2は過酸化脂質を分解、消去する働きもあります。
という理屈です。
牛乳…………………0.15g
チェダーチーズ……0.45g
チーズは太らない派の意見④:栄養素が多い
チーズの原料である牛乳は栄養満点な食材。
牛乳を凝縮したチーズは牛乳よりもカルシウム量が多いです。
牛乳…………………110mg
チェダーチーズ……740mg
ダイエット中は食事制限をするため、栄養不足になる可能性が高いです。
そんなときに栄養豊富なチーズを食べれば足りなくなった栄養を補うことができます。
チーズは太らない派の意見⑤:動脈硬化になりにくい
太る理由④にて、チーズは飽和脂肪酸が多いため動脈硬化になりやすいという内容をご紹介しました。
一方で、チーズの消費量の多い国ほど動脈硬化(心筋梗塞)が少ないという研究結果もあります。
チーズは発酵食品。
乳酸菌などの善玉菌が多い食べ物のため腸内改善となり、動脈硬化を抑制しているのではないかといわれています。
飽和脂肪酸に着目すれば動脈硬化になりやすい。
発酵食品であることに着目すれば動脈硬化になりにくい。
という正反対の結果になるようです。
まとめ
チーズを食べると太るのかどうかについて、肯定派と否定派の意見をまとめました。
同じチーズですが、着目する成分によって太りやすい/太りにくいというのは分かれるようです。
いずれにせよ食べすぎは悪影響にもなります。
食べるとしてもほどほどにしましょう。