日本ではあまり有名ではないため、ご存じない方も多いのではないでしょうか。
スペインのカタルーニャ地方発祥のイベントで、恋人や大切な人にバレンタインデーのように花や本を送りあう日です。
密かに流行りだしているイベントなので、
自分が花や本を渡されたときに
とならないように、サンジョルディの日に花や本を贈る意味や由来などをご紹介します。
4月23日のサンジョルディの日には、ご家族や恋人などに花や本をプレゼントしてみてはいかがですか?
サンジョルディの日とは?
スペインのカタルーニャ地方では4月23日に大イベントがあります。
その名も「サンジョルディの日」。
サンジョルディの日はカタルーニャ地方に伝わるサンジョルディの伝説をもとにした祝日です。
サンジョルディの日には、家族や友人、恋人などの大切な人に花や本を送る習慣があります。
女性から男性には本を贈り、
男性から女性へは赤いバラの花を贈ります。
男女ともに本を贈りあっても良しです。
さすが情熱の国スペイン!
「サンジョルディ」って何のこと?
サンジョルディとは人の名前です。
サンジョルディの日の名前の由来となった人物がいます。
その名も「サン・ジョルディ」。
「サン・ジョルディ」はカタルーニャ語の読み方。
その他にも、
サン・ジョルジュ(フランス語)
ゲオルギオス(古代ギリシア語)
などの発音で呼ばれています。
サンジョルディはスペインのカタルーニャ地方に伝わる聖人で、竜殺しの伝説で有名になりました。
その物語をご紹介します。
※物語はヤコブス・デ・ウォラギネが1230年ころにまとめた「黄金伝説(レゲンダ・アウレア)」という本に収録されています。
サンジョルディの竜殺しの物語
昔、カタルーニャ地方には、毒を撒き散らす恐ろしいドラゴンがいました。
ドラゴンの怒りを鎮めるため、住民たちは羊を差し出していましたが、ある日とうとう羊が一匹もいなくなってしまいました。
そこでくじを引き、当たった家の娘を生贄に捧げることになりました。
そんなある日、抽選の結果王様の娘が生け贄になることが決まってしまいます。
お姫様がドラゴンへの生け贄に差し出されるちょうどその時、白馬に乗った若い騎士が現れます。
わけを聞いた騎士は、
「ドラゴンを退治してお姫様をお守りしましょう」
と、ドラゴン退治に向かいました。
騎士はドラゴンを槍で仕留め、街に平和が戻ります。
そのときに地面に流れたドラゴンの血から、それはそれは綺麗な赤いバラが咲き乱れたそうです。
騎士は最も大きく綺麗なバラをお姫様に贈りました。
お気づきかもしれませんが、このドラゴン退治の騎士こそが、サンジョルディの日の由来となったサン・ジョルディです。
ちなみに、イングランドの国旗の「セント・ジョージ・クロス」はサンジョルディを象徴しています。
サンジョルディの日が4月23日の理由
ドラゴン退治のサンジョルディが殉教した日が4月23日。
そのため、4月23日をサンジョルディの日というようになりました。
サンジョルディはキリスト教徒です。
しかし、当時キリスト教は時のローマ皇帝ディオクレティアヌスに弾圧されていました。
キリスト教をやめろ!と言われていたのです。
しかし、サンジョルディはこれを拒否したため斬首されてしまいました。
サンジョルディの日に贈る花
サンジョルディの日に男性からは花を贈ります。
花の中でも、サンジョルディの日の由来となった伝説にも登場する「赤いバラ」を贈ります。
サンジョルディがお姫様に渡したように、男性から女性へ赤いバラを渡しましょう。
さらに、繁栄を意味する「麦の穂」を赤いバラの花に添えて贈るのが一般的です。
サンジョルディの日と本の関係は?
サンジョルディの日である4月23日には、女性は男性に本を贈ります。
そのため、4月23日を「本の日」と呼ぶこともあります。
本を渡す風習ができたのは最近のことです。
サンジョルディの日に本を贈りあう風習が生まれた理由は2つあります。
サンジョルディの日に本を贈りあう2つの理由
理由1:歴史的な抑圧に対抗
理由の1つめに、カタルーニャが歴史的に抑圧された過去をもつことが挙げられます。
20世紀にスペインで内戦がありました。
実権を握ったフランコ独裁政権はカタルーニャ語や民俗舞踊サルダーナを禁止するなど、カタルーニャに対して弾圧政治を行いました。
その間、カタルーニャの人々は抵抗するために、竜殺しで軍神のように扱われていたサンジョルディを心の拠り所にし、禁止されたカタルーニャ語で書かれた本をこっそり贈りあったそうです。
そして、フランコの死によって独裁政権は終わり、カタルーニャは復興しました。
その当時の名残から、今でもサンジョルディの日に本を贈りあうというのが理由1です。
理由2:4月23日が有名著者の命日
スペインが生んだ文豪にミゲル・セルバンテスがいます。
ミゲル・セルバンテスの命日が1616年4月23日です。
さらにスペインではなくイギリスですが、ハムレットなどの4大悲劇で有名なウィリアム・シェークスピアも1564年4月23日に誕生し、1616年4月23日に亡くなっています。
このように4月23日は著名な作家と関係が深い日です。
カタルーニャ地方の本屋が商魂逞しくここに着目し、「愛する人に本を贈ろう」というプロモーションを始めました。
このプロモーションがうまくいったため本を贈る風習が広まったというのが理由2です。
※野暮ですが、
セルバンテスのいたスペインはグレゴリオ暦を採用し、
シェークスピアのいたイギリスではユリウス暦を採用していました。
そのため、厳密には両者の誕生日や命日は同日ではありません。
4月23日は「世界本の日」
ちなみに、4月23日はユネスコが制定した「世界本の日」でもあります。
スペインが自国のサンジョルディの日に本を贈りあう文化をもとに提案したそうです。
これをうけ、日本でも2001年から4月23日は「子ども読書の日」となっています。
サンジョルディの日に贈る本の種類は?
本の種類には特に決まりがありません。
好きな作家の本や漫画、写真集など、相手の好みを考えた本を贈りましょう。
サンジョルディの日のスペインの町の様子
スペインにとって、サンジョルディの日は盛大なイベントです。
数日前から町のあちこちで本やバラの花のスタンドが立ち並び、市場が開催されます。
また、
人気作家のサイン会が開催されたり、
古本市が立ったり、
朗読会が開催されたり
…など、本に関するイベント目白押しとなる日でもあります。
町全体が活気づくので、サンジョルディの日の時期にスペイン旅行するのも楽しいですね!
まとめ
4月23日はサンジョルディの日。
バレンタインのチョコのように、本やバラの花を贈りあいます。
バラの花を渡すのは勇気が要りますが、ぜひ贈ってみてはいかがでしょうか。
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