土用の丑の日にウナギを食べることは有名ですよね。
しかし、土用の丑の日に「土いじり」や「引っ越し」をしてはいけないという話をご存知ですか。
というのは結構衝撃ですよね。
本記事では
土用の期間中のNG行動/すべき行動
土用の土いじりをしてはいけない期間
などの土用に関する疑問を解決していきます。
土用の丑の日に土いじりをするのがタブーな理由
遥か昔から、
と言われていました。
その理由は、神様の怒りに触れるから。
と驚くかもしれませんが、
現代においても全国各地においてこのような信仰が根付いているようです。
土用と神様の怒りの原因
土用の意味
「土用の丑の日」はもともと古来中国より伝わる陰陽五行説の思想に基づいています。
陰陽五行説における土用とは季節が変わる節目の期間のこと。
うなぎを食べる夏の土用が有名ですが、
季節の変わり目を土用というので、春夏秋冬それぞれの節目に土用があります。
土用の「土」と神様
土用の正式名称は「土王用事(どおうようじ)」。
略して土用と呼ばれています。
その土用の「土」の意味は文字通り、土。
陰陽五行説には土公神(どくしん・どこうしん)という土の神様が登場します。
土公神は土をつかさどる神様で、季節ごとに住む場所が変わるといわれています。
春:かまど
夏:門
秋:井戸
冬:庭
そして季節の変わり目となる土用の間、土公神は土の中に潜って休暇を取られています。
つまり、土用に土いじりをすると土の中にいる土公神を叩き起こすことになります。
誰でも気持ちよく寝ている最中に起こされると不機嫌になりますよね。
それは神様も同じ。
そのため、土用の期間は土いじりをしてはいけないと言い伝えられるようになりました。
土中で眠っている土公神を起こしてしまうから
土用の期間中のNG行動
土公神を起こすため、土用の期間中は土いじりをしてはいけないという言い伝えをご紹介しました。
実は土いじり以外にもタブーな行動があります。
以下の行動はすべて土に関する内容なので、土用の期間中は避けたい行動となります。
ガーデニング
草むしり
穴を掘る
土木工事
大きな家具の移動
増改築
転機となる新しいこと(就職、転職、結婚、新築購入、引越し、旅行…)
など、土をいじることになる行動は大抵NGとなります。
最後の「転機となる新しいこと」ってなに??
土いじらないじゃん?
これを理解するには陰陽五行説の土用に関するもう一つの考え方を知る必要があります。
新しく始めることも避けた方が良い理由
陰陽五行説では、土用の期間中は、前の季節の終了(破壊)と次の季節の始まり(再生)が行われていると考えます。
気が不安定なときに新しいことを始めても体への負担が多くなってしまう。
そのため土用の期間中は新しいことをするのは止めておいた方が良い。
という教訓となっています。
現代でも五月病や、季節の変わり目に風邪を引いたりなど、体調をくずす人も多いですよね。
昔からそのような症状が季節の変わり目(土用)に多く現れていたことから、戒めを込めて言っていたのかもしれませんね。
土用殺:旅行の方角にも注意!
上述のとおり土用の期間は転機となる新しいことということで、引っ越しや旅行もNGでした。
しかし、どうしても土用の期間に移動する必要がある場合もあります。
その場合に特に注意いただきたいのが、土用殺(どようさつ)と呼ばれる、土用の時期にのみ凶方位となるキーワードです。
怖そうな単語だね!!?
土用の期間は旅行全般がNGですが、その中でもどうしても避けたい方位が土用殺です。
土用殺となる方位は春夏秋冬で決まっています。
春の土用:東南
夏の土用:西南
秋の土用:西北
冬の土用:東北
自宅(旅行の出発点)を起点とした旅行先の方位となります。
例えば出発点が東京の場合、
夏の土用(西南)であれば、東京(出発点)から神奈川、静岡方面が土用殺の方位になります。
特に夏の土用はGWの期間真っ盛りのため、西南の方向に行く場合は事故やケガに特に注意しましょう。
土用の期間中に行うべきこと
土用の期間は土に関する行動はNGでした。
一方で、土用の期間に行った方が良いこともあります。
それは休養をとること。
土用は季節の変わり目で体調を崩しやすいから気をつけろという古来からの戒めでもあります。
土用の期間は次の季節に向けて、家でできる軽作業を片付けることも良いそうです。
たとえば、梅干しを土用に干すことを「梅の土用干し」というそうですよ。
関連記事:土用の丑の日は「うなぎ以外」を食べてもOK!おススメ献立リスト!
その他にも、
整理整頓
大掃除
空気の入れ替え
衣替え
などの家で手軽に行える作業を行うことも良いようです。
もしも土用に土いじりをしてしまったら
ということもあるかと思います。
そんなときは心の中で、
「土公神様、ごめんなさい」
と謝りましょう。
土公神は陰陽五行説を司る五大神様(水、金、土、火、木)の一人。
敬う心をもって接すれば寛大な心でいてくれます。
また、このような習慣があるのは上述のように、季節の変わり目で体調を崩しやすいという自戒の意味が大きいです。
土用の時期に土いじりをしたことをあまりに気に病む必要はないといえるでしょう。
土用の期間は18日
土用の時期は年4回
次に、土用となる時期についてご説明していきます。
まず土用について。
土用は季節の変わり目である、立春、立夏、立秋、立冬の直前18日間のことを差します。
立春、立夏、立秋、立冬の日付は年ごとに変わります。
立春:2/4頃
立夏:5/5頃
立秋:8/7頃
立冬:11/7頃
したがって、土用の日はその前日18日間となります。
春の土用:1/17~2/3頃
夏の土用:4/17~5/4頃
秋の土用:7/20~8/6頃
冬の土用:10/20~11/6頃
あれ、うなぎを食べる7月は秋の土用になるんだね
昔は立春を起点として1年をカウントしていたので、今の感覚と少しずれますよね。
土いじりという点で特に気を付けたいのが夏の土用(4/17~5/4頃)。
夏の土用はGWを含むので、NG行動となっている
ガーデニングの種まき
異動に伴う引っ越し
気分転換の家具の移動
などを行いがちです。
土公神の怒りを買い、ぎっくり腰や調子を崩しやすくなりますので気をつけましょう。
例外:間日はNG行動も行ってよい
このように、土用の期間はなるべく土に関する行動は避けたいもの。
どうしても実施する必要がある場合は、可能であれば間日(まび)に行うようにしましょう。
間日(まび)は土用期間中であっても土いじりをして良い日。
土用の例外規定です。
昔は畑仕事が生活の一部でした。
土用は春夏秋冬の年4回、18日間=年間72日間
つまり年間の2割。
そんなに畑仕事を休んでいては畑が荒れてしまいます。
そこで間日という土用の例外が設けられました。
陰陽五行説によると、間日になると土公神は文殊菩薩に招かれて天上に行くので、地上にはいなくなるそうです。
間日となる日も暦で決まっています。
春の間日:巳・午・酉の日
夏の間日:卯・辰・申の日
秋の間日:未・酉・亥の日
冬の間日:卯・巳・寅の日
…干支?
昔の暦では干支の「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」で毎日を数えていました。
「土用の丑の日」の「丑」もこの考え方です。
間日を今の日付で表すと以下のようになります。
1回の土用に3~6日存在します。
春の間日:1/24(寅) 1/25(卯) 1/27(巳)
夏の間日:4/20(巳) 4/21(午) 4/24(酉) 5/2(巳) 5/3(午)
秋の間日:7/23(卯) 7/24(辰) 7/28(申) 8/4(卯) 8/5(辰)
冬の間日:10/21(酉) 10/23(亥) 10/31(未) 11/2(酉) 11/4(亥)
なお、間日以外にも、
土用の前に手を付け始めた仕事に関しては、土用の最中に継続しても問題ない
とも言われています。
2020年の土用の期間/間日まとめ
土用の期間や間日をご紹介しましたが、分かりづらいのでカレンダーに当てはめました。
カレンダーのオレンジが土用の期間、
青が間日を表しています。
春の土用
夏の土用
秋の土用
冬の土用
まとめ
土用の時期に土いじりをしてはいけない理由をご紹介しました。
古くは陰陽道に基づく言い伝えですが、
2000年以上も消えずに残っている戒めでもあります。
土用の時期は季節の変わり目。
心身ともに病気になりがちなので、ご自身の健康を見直しても良いかもしれませんね。
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