トランプゲームの中で最強カードとして扱われることが多い「ジョーカー」。
ジョーカーは1から13までの数字カードで構成されたトランプの中でも特殊な存在です。
ジョーカーの意味や由来は?
1箱にジョーカーが2枚入っている理由は? ジョーカーの絵柄が怖いけどかっこいいのはなんで?
など、トランプのジョーカーに関しては様々な疑問が浮かびます。
本記事ではこれらのジョーカーにまつわる疑問を解消していきます。
ジョーカーの絵柄が怖いけどかっこいい理由
ジョーカーが1箱に2枚入っている理由
トランプにおけるジョーカーの意味や由来
トランプゲームの大富豪(私は大貧民より大富豪派)では、ジョーカーが手札にくるとほぼ大富豪確定になるくらい強いカードですよね。
ゲームバランスを崩すほど強すぎるため、ババ抜きや七並べなどジョーカーを最後まで持っていると逆に負けてしまうといったルールのゲームもあります。
このように、ジョーカーは数字ばかりのトランプの中でも特異な存在ですが、
実は最初からトランプのカードに含まれていたわけではありません。
数字教室に訪れた転入生なんです。
そこでまずは、ジョーカーの由来から見ていきます。
トランプにジョーカーが入った由来
トランプはもともと中国で生まれ、14世紀ころに欧米に伝来しました。
当時はまだ数字だけのトランプです。
ジョーカーがトランプに入れられたのは約500年後の1860年代。
アメリカで国民的ゲームとも呼ばれる「ユーカー」というトランプゲームが流行ったためと言われています。
アメリカの国民的ゲーム「ユーカー」とは
ユーカーのルールでは、始めに手札の中から切り札(最も強いカード)となる数字カードを指定します。
そして、勝敗は選ばれた切り札の色と同じ色(赤か黒)、かつ数字が大きいカードから順に強さが決まります。
このとき切り札に選んだ数字カードは無条件に最強カードとなるので、元々の数字カードとして使えなくなるといった問題がありました。
そこで数字カード以外の第三の切り札カードを用意することになったそうです。
その第三の切り札がジョーカーの原型となったという説が有力です。
きっとアメリカ全土から同様のクレーム(?)がトランプ会社に入った結果、ユーカー対応のジョーカーを含むトランプが出回り、それが定着して市民権を得たのだと思います。
国民的ゲームにまでなったユーカーにより、それまでのトランプの構成をも変えてしまったのです。
以降はジョーカーも使ったトランプゲームも考案され、トランプはますますヒットしていきました。
ジョーカーの由来はユーカー
ジョーカーの名前の由来
切り札を「ジョーカー」と呼ぶ由来もユーカーからと言われています。
ユーカーはドイツ語で「Juker」。
これが転じてジョーカーと読まれるようになりました。
ジョーカーの絵柄が怖いけどかっこいい理由
ジョーカーの絵柄にはピエロのような道化師が描かれていることが多いですよね。
しかし前述のユーカーにはピエロ要素はありません。
ジョーカーに、怖いけどかっこいい独特な雰囲気の絵柄が描かれるようになったのは何故なのでしょうか?
その理由を見ていきます。
ジョーカーの絵柄の意味
実はジョーカーに描かれている道化師はピエロではありません。
「ジェスター」という「宮廷道化師」が描かれています。
ピエロの起源などの詳細については「ピエロ/クラウン/ジョーカーの違いは?語源や由来など全くの別物でした。」の記事をご覧ください。
宮廷道化師とは?
トランプのジョーカーに描かれている宮廷道化師について解説します。
宮廷道化師の役割
中世ヨーロッパでは、王様や貴族は召使いの他に道化師を雇っていました。
これが宮廷道化師です。
宮廷道化師の役割は周りを楽しませること。
冗談を言ったり、小噺をして笑わせていました。
「ピエロ/クラウン/ジョーカーの違いは?語源や由来など全くの別物でした。」の記事にも書きましたが、言葉を発しないで動作のみで笑いを取るピエロと宮廷道化師は真逆の関係ですね。
一方で、宮廷道化師は貴族や王の持ち物という認識なので、犬などのペットと同じ扱いを受けていました。
不遇な境遇だったのですが、唯一宮廷道化師にのみ与えられた特権がありました。
誰も文句を言えない王様を相手に唯一意見を言うことができたのです。
周りをイジって笑わせるスタイルなので、時には王様のこともネタにしました。
王様よりも遥かに格下の宮廷道化師の話に怒りだしたら、王様自身が器の小さい人思われてしまいます。
このような空気のもと、宮廷道化師が王様と会話しても許されていたのだと考えられています。
宮廷道化師は時勢を読めるキレ者も多かったそうで、度々小咄に合わせて王様に政治の方向性などを進言していたそうです。
ジョーカーの宮廷道化師は怖い存在でもあった
このように、誰も意見を言えない王様相手にズケズケと私見を言っても罰せられない宮廷道化師。
笑われこそしますが、周りに畏怖の念を与えていたと思います。
権力者相手にしてもひるまず、なんでもアリな立ち位置はトランプのジョーカーそのものです。
やがて、宮廷の王族である、王様(トランプのK)、女王(トランプのQ)、ジャック(トランプのJ)に対抗できる切り札として、トランプのジョーカーに宮廷道化師の絵柄が描かれるようになりました。
トランプのジョーカーに描かれる、怖いけどかっこいいデザインは畏怖の念で見られた宮廷道化師をあしらったためですね。
ジョーカーの絵柄は宮廷道化師
タロットカードにも宮廷道化師が描かれている
話はそれますが、占いによく使われるタロットカードにも宮廷道化師が描かれています。
というのも、タロットカードはトランプから派生したと言われているためです。
タロットカードの一種である「愚者」が宮廷道化師を表しています。
愚者のカードの意味は、
自由、型にはまらない、無邪気、純粋、天真爛漫、可能性、発想力、天才
軽率、わがまま、落ちこぼれ、ネガティブ、イライラ、焦り、意気消沈、注意欠陥多動性
という意味になります。
正位置の意味はまさに宮廷道化師そのものですね。
トランプ1箱にジョーカーが2枚入っている理由は?
ジョーカーの由来についてご紹介してきました。
最後に、トランプ1箱になぜジョーカーは2枚入っているのか。
という疑問を見ていきます。
トランプにはほぼ必ずジョーカーが2枚入っていますよね。
私の手持ちのトランプにもジョーカーが2枚ありました。
無くしたときの予備かと思っていましたが、実はそうではありません。
2枚含まれる理由はタロットカードと似た理由になります。
トランプ占いに使うため
トランプはタロットカードと同様に占いにも使われてきました。
特に、トランプの数字をすべて足すと364になります。
(1+〜+13)×4=364
しかし占いにトランプを使うに当たっては、一年の365になった方が何かと都合が良いです。
そこでジョーカーを加えると365になり、一年の日数と一致します。
…って、それならジョーカー1枚でいいじゃんっ!
というツッコミが聞こえてきそうですが、それは早計です。
一年は4年に一度うるう年があります。
その年は一年366日。
ジョーカー1枚では数が合わないときがあるのです。
そこでジョーカーはトランプ1組に対して2枚入れられるようになりました。
ジョーカーが2枚あるのはうるう年用のため
ジョーカーにカラーと白黒がある理由
なお、二枚のジョーカーをよく見ると、一枚はカラー印刷、
もう一枚は白黒印刷
という違いがあります。
この理由は、ゲームにおいてジョーカー同士の優劣をつけられるように配慮されたためです。
ジョーカーを2枚とも使用するゲームにおいて、カラー印刷のジョーカーの方が強いというルールがあることが多いです。
まとめ
ジョーカーに関する疑問についてまとめました。
トランプはジョーカーが追加されたことでゲームの幅が広がり、完成形になったように思います。
お手持ちのトランプのジョーカーが、
2枚入っているか
を確認するのも楽しいかもしれませんね。
最近パソコンやスマホを使い続けると目がしょぼしょぼしやすい…
集中してパソコンしていると目が疲れやすくなった…
というときにの原因の一つにアントシアニン不足が考えられます。
アントシアニンを手軽に補うならアサイベリーがおススメです。
アサイベリーにはアントシアニンが多い食材として有名なブルーベリーよりも4.6倍多くのアントシアニンが含まれています。
そのアサイベリーをふんだんに使ったサプリメントの「
錠剤タイプのサプリメントなので、手軽にアントシアニンを摂取できます。
初回970円と他のアサイベリー系サプリよりも低価格。
しかも定期販売としては珍しく継続指定回数の制限がありません。
1回だけ試したい!など、気軽に試せるのは嬉しいです。