雑学・ネタ

「ボロネーゼ」と「ミートソース」の5つの違い!由来や材料など徹底比較!

ボロネーゼ ミートソース
ねこさん
ねこさん
「ボロネーゼ」と「ミートソース」って何が違うの?

といった疑問を解決できます。

本記事の概要

「ボロネーゼ」と「ミートソース」の違いを徹底比較!

みけねこさん
みけねこさん
違いを簡単にまとめると…
ボロネーゼの特徴ミートソースの特徴
生まれイタリアアメリカ
作り方元々は煮込み料理炒めて作る
味付けワインを使った大人な味甘めで子供も大好き
トマトの量少ないケチャップたっぷり
相棒の麺タリアテッレという平打ち麺定番パスタのスパゲッティ
ねこさん
ねこさん
それでは詳細を解説していきます
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「ボロネーゼ」と「ミートソース」の違いは?

ボロネーゼ」と「ミートソース」はどちらも似た食べ物。
大まかには同じなのですが、細かい点でいろいろと違うのです。

そこで、
由来や作り方
使用するパスタ
の違いを比較して見ていきます。

由来や作り方の違いを比較

「ボロネーゼ」の由来は煮込み料理

ボロネーゼ ミートソース

ボロネーゼは「ボローニャ風の」という意味があります。
ボローニャとはイタリア北部のエミリア=ロマーニャ州にある都市です。

みけねこさん
みけねこさん
パルミジャーノ・レッジャーノというチーズの名産地でもあります。

パスタとチーズの国イタリアで発祥したボロネーゼは、正式名称を「ラグー・アッラ・ボロネーゼ(Ragù alla bolognese)」といいます。
ラグーとは、フランス語で「煮込み」の意味。
シチューもラグーの一種です。

つまり「ボロネーゼ」とは「ボローニャ風のラグー(煮込み)」という意味が由来です。

ねこさん
ねこさん
パスタソースというよりシチューなんだね!

当時はパスタにせずにそのまま食べていた!

当時のボロネーゼは今のようにパスタにかけずに、そのまま煮込み(ラグー)として食べていました。
その後国外にも広まったボロネーゼは、諸外国でパスタソースとしてかけて食べられるようになります。

みけねこさん
みけねこさん
パスタソースにする食べ方がイタリア内でも人気となり、今に至ります。
ねこさん
ねこさん
食べ方が逆輸入されたってわけだね。

「ミートソース」の由来はアメリカから

ボロネーゼ ミートソース
一方のミートソースは、戦後アメリカから伝わってきたボロネーゼが日本内に広まったものです。

ねこさん
ねこさん
それじゃあミートソースとボロネーゼは同じもの?
みけねこさん
みけねこさん
イタリア→アメリカ→日本と伝わる途中で少し変化しています。

ミートソースは、アメリカに移民したイタリア人が、現地の食材で故郷の味を再現した食べ物。

みけねこさん
みけねこさん
アメリカといえば!
ねこさん
ねこさん
トマトケチャップ!

アメリカで入手しやすく、おそらく食卓にあったのであろうトマトケチャップを使ってひき肉を煮込むことでボロネーゼを再現しました。

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その後、日本には戦時中〜戦後にアメリカ進駐軍が食べていたミートソースパスタが洋食として日本に広まりました。

さらに、1959年にキューピーが販売開始したミートソースの缶詰が人気となり、ケチャップタイプのミートソーススパゲッティが定着していったといわれています。

材料の違いを比較

「ボロネーゼ」はワインが効いた大人の味

一般的なボロネーゼの材料

ひき肉
玉ねぎ
ニンジン
トマト
ニンニク
ワイン
など

上述の通り、ボロネーゼは煮込み料理です。
使われる材料も煮込み料理にふさわしく、玉ねぎやニンジンなどが使われています。

ねこさん
ねこさん
シチューとかと同じ野菜類ね

これら野菜や肉をまずオリーブオイルとニンニクでしっかり炒め、風味がついたらトマトとワインで煮込みます。
最後に塩コショウで味を整えたら完成です。

ワインの酸味とコクが漂う煮込み料理となります。

ボロネーゼはトマト少なめ

ボロネーゼ ミートソース
ポイントの一つがトマトの量。
ミートソースはケチャップたっぷりのトマトを使いますが、ボロネーゼが使うトマトはミートソースの半分程度
ボロネーゼが作られた当時のイタリアはトマトが希少品だったため、少ないトマトを煮込んで使うことで濃厚な味わいを出していたようです。

「ミートソース」は甘めのケチャップ味

一般的なミートソースの材料

ひき肉
玉ねぎ
ニンジン
トマト
ケチャップ
ウスターソース
砂糖
など

ボロネーゼのトマトの代わりにトマトケチャップを使うミートソース。
アメリカ版ボロネーゼが日本に広まる際に、より日本人の好みに合うように砂糖を多めに入れた甘めの味付けとなりました。

ねこさん
ねこさん
ミートソースが甘いのは日本人向けにリニューアルされたからなんだ

パスタの違いを比較

「ボロネーゼ」のパスタはタリアテッレ

ボロネーゼ ミートソース
ボロネーゼはトマトベースの煮込み料理ですが、使うパスタにもこだわりがあります。

ねこさん
ねこさん
パスタにかける風習自体は逆輸入だったのに!

そこは美食の町イタリアならでは。
イタリアでは、

みけねこさん
みけねこさん
このソースに合うのはこのパスタ

と明確に決めることが多いんです。

イタリアの本格ボロネーゼには「タリアテッレ」というきしめんのような平たいパスタが使われます。

タリアテッレを使っていないボロネーゼはボロネーゼとは認めないというイタリア人もいるほどだとか。

タリアテッレは濃厚ソースとの相性抜群!

タリアテッレは平たく太目のパスタのため、ボロネーゼのような濃い味のソースと絡めるととても美味しいです。

イタリアではタリアテッレをボロネーゼの他にも、ゴルゴンゾーラチーズを使ったクリームソースパスタなどにも使います。

ねこさん
ねこさん
ゴルゴンゾーラも癖があって濃厚な味になるものね。

タリアテッレとよく似た平面パスタ「フィットチーネ」

余談ですが、タリアテッレと同じきしめんパスタに「フィットチーネ」というパスタがあります。

麺の厚さや使われる小麦など厳密には違うのですが、現地でも明確に使い分けてはいません。

みけねこさん
みけねこさん
イタリア北部はタリアテッレイタリア中南部はフィットチーネというようです。

「ミートソース」のパスタはなんでもOK

イタリア人がアメリカでボロネーゼをアレンジして作られたミートソース。
現地アメリカではタリアテッレの入手が難しかったため、様々なパスタを代わりに使ったようです。

その名残か、ミートソースは日本で最も入手しやすい「スパゲッティ」タイプが主流です。

まとめ

ボロネーゼとミートソースの違いをまとめました。

とはいえ、現在の日本においてはどちらもスパゲッティ麺を使う等、違いがほぼない状態です。

甘めのケチャップソースがミートソース
甘さ控えめのワイン風味の大人な味がボロネーゼ

といった違いを覚えておけば十分です。

ちなみにフランスではボロネーゼを「ボロネーズ」と発音します。

ねこさん
ねこさん
どちらも同じものを指していますよ。
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