レシピ通りに作ったブラウニーの焼きあがりがキレイだとテンション上がりますよね。
しかし、いざ切ってみると、
ということありますよね。
冷やせば固まるかな…
と思いがちですが、もっと良い対応策がありますよ。
ブラウニーが固まらない理由や、対策をご紹介します。
ブラウニーが生焼けのときの対策は「焼き時間」と「庫内の温度調整」
切り分けたブラウニーを再加熱する方法
ブラウニーが固まらないときには冷やすとよい?
ブラウニーはチョコをたっぷり入れて焼き上げるケーキです。
焼き上げたけど、中がドロドロして固まらないときどうしていますか?
トリュフや生チョコであれば、冷蔵庫で冷やすことで固めることができます。
その流れで、ブラウニーの場合も「冷やせば固まるかも!」と思いがちです。
しかし、トリュフや生チョコが冷えて固まるのは、材料に生クリームが入っているから。
ブラウニーはトリュフや生チョコとは異なり、材料に生クリームなどが入っていません。
そのため、ブラウニーを固めようと冷やしたところで固めることはできません。
ブラウニーの場合、「固まらない」のは「生焼け」状態なのだと考えた方がよいですよ。
固まらない=生焼け
※冷やすとブラウニーに含まれるチョコ分は固まります。
もしドロドロ状態がチョコが溶けているだけの場合は冷やして固めることはできます。
「ブラウニーの切り方のコツ4つ!ナッツ入りをスパッときれいにカットするには?」の記事でご紹介している切るコツの中には、冷凍庫で固める方法を載せています。
これは中まで焼けたうえで、チョコ分を固めることで切りやすくした方法です。
ブラウニーが生焼けでも食べて大丈夫?
と、生焼けの状態で食べようとするのはやめましょう。
ブラウニーの材料には小麦粉が入っています。
そして小麦粉には「βデンプン」が含まれています。
βデンプンは加熱すればαデンプン(でんぷん)となり食べられるようになります。
しかし、βデンプンの状態の場合は消化されにくく、そのまま腸へと送られます。
腸に届いたβデンプンは腸を刺激するため、胃腸の弱い人は腹痛や下痢などを引き起こす原因になります。
つまり生焼けの状態のブラウニーは腹痛の原因になりえるのです。
固まらないブラウニーを冷蔵庫で冷やしても生焼けのままなので、かなり危険です。
特にプレゼント用にブラウニーを作る場合は、生焼けにならないようによく加熱しましょう。
ブラウニーが生焼けとなる原因は?
ブラウニーが生焼けになる原因は4つ考えられます。
中がドロドロして固まらない時は、下の4つのいずれかに当てはまらないかご確認ください。
①焼く時の生地が厚い
②レンジの設定温度が高すぎ
③火が通っていない
④予熱をせずに焼いた
以下、詳細を解説していきます。
生焼けの原因①:焼く時の生地が厚い
というときは生地の厚みを薄くすると良くなることがありますよ。
材料の分量に対して型が小さいと、生地の厚みが厚くなります。レンジの熱は型を通して伝わるため、厚いと中まで火が通りにくくなってしまいます。
特にブラウニーは薄く平べったいスクエア型で焼くことが多いので、生地が厚いと誤差程度にならずに影響を大きく受けてしまいます。
生焼けの原因②:レンジの設定温度が高すぎ
というときの原因として、レンジの設定温度が高すぎたことが考えられます。
オーブンの庫内の温度は、
性能
季節
気温
生地の温度
材料の配合
…などによっても異なります。
また、レシピによってはガスオーブンを想定した温度で記載されているものもあります。
(ガスオーブンは電気オーブンよりも力が強いので高温になりやすいです)
レシピに記載の設定温度はおおまかな目安程度に考えましょう。
生焼けの原因③:火が通っていない
といったときは、生地に火が通っていないことが原因として考えられます。
②「設定温度が高すぎ」と逆ですね。
オーブンの温度が低いと、生地の焼きが足りずに中がドロドロすることがあります。
レシピは万能ではないということです。
生焼けの原因④:予熱をせずに焼いた
という焼きムラの差が激しいときの原因のひとつが予熱せずに焼いたことが考えられます。
余熱をせずに焼くと、生地が庫内に入った状態でレンジ内の温度がじわじわ上がっていきます。
レンジの機種によって温度の上がり方が異なり、
加熱元が右側だったり天井だったり…
温度の上がり方が上側から下に向かって温まる(あるいは逆)だったり…
と、加熱条件が様々です。
焼いている間に庫内の温度分布にムラができるため、生地の焼けている箇所と焼けていない箇所の差が大きくなり、生焼けになりやすいです。
ブラウニーが生焼けのときの対策
上でご紹介した原因により対策が異なります。
原因と焼きあがり時の生地の状態を再掲しました。
それぞれの対策を下記に解説しますので、該当するものをお読みください。
生地の状態
レシピ通りの温度、時間で焼いたのに火が通っていない
対策
焼き時間延長
生地の状態
表面はきれいに焼けているが、中がドロドロ
対策
温度を下げる+焼き時間延長
生地の状態
中だけでなく表面も焼けていない
対策
焼き時間延長
生地の状態
焼け具合が場所により異なる
対策
温度を下げる+焼き時間延長
対策①:焼き時間を延長!
上でもご紹介した通り、焼くにあたってはいろいろな条件が重なります。
中が生焼けにならずに焼けるかどうかは、焼きあがってみないと分かりません。
一度焼いてみて、焼きが足りないようだったら焼き時間を追加しましょう。
臨機応変さが大事です。
焼き時間延長のポイント
焼け具合をこまめに確認
追加で焼く際は、焼きすぎることがあります。
とするのではなく、数分おき(5分ほど)に焼き加減を確認しましょう。
アルミホイルでカバー
再加熱すると、すでに焼けているブラウニーの表面が焦げてしまうことがあります。
そんなときはブラウニーにアルミホイルをかぶせてからオーブンで焼きましょう。
アルミホイルが熱から守ってくれるので、焦げ付きにくくなります。
アルミホイルをかぶせるタイミングは、
焼き直しの最初でも良いですし、
様子見のときに、「表面が焦げてきたな…」と感じたときでも大丈夫です。
対策②:温度を下げる
状況に応じて、焼き直し時に最初のオーブンの温度よりも下げましょう。
最初が180度だった場合は170度に調整してみてください。
温度を下げることで、表面を焦がすことなくじっくり焼き上げることができます。
温度を下げるときのポイント
温度を急激に下げない
下げる温度は初期値マイナス10度くらいまでにしましょう。
下げ幅を大きくすると庫内が冷えて熱の伝わり方が悪くなり、生地の焼きムラを改善しづらくなります。
【番外編】すでに切り分けてしまったときの対策
焼きあがった時に生焼けか分かれば上記の対応をすればなんとかなります。
しかし、
というとき、オーブンで再加熱してしまうと焼きすぎて失敗しやすいです。
そんなときは電子レンジで温めましょう。
耐熱容器にブラウニーを入れ、600Wで1分ほどずつ加熱して様子を見てください。
加熱しすぎると生地が固くなってしまうので気を付けましょう。
【番外編②】生焼けか悩ましい場合
焼きあがった時、
と、焼けてるのか生焼けなのか悩むときありますよね。
焼けている場合は再加熱してしまうと焼き過ぎとなってしまいます。
そんなときは、一度オーブンから取り出して、室内で冷ましてみてください。
ブラウニーの持つ予熱により、良い具合に固まることがあります。
まとめ
ブラウニーの焼き方をご紹介しました。
固まらない時は再度加熱するとよいですよ。
ブラウニーを手作りする際は、こちらの記事も合わせてご覧下さい。
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ブラウニーが生焼けのときの対策を知りたい方は「ブラウニーが固まらない!?生焼けのときは焼き時間で調整!」
ブラウニーの切り方のコツを知りたい方は「ブラウニーの切り方のコツ4つ!ナッツ入りをスパッときれいにカットするには?」
ブラウニーの日持ちや保存方法を知りたい方は「手作りチョコブラウニーの賞味期限と保存法!日持ちさせるには?」
をご覧ください。
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