ブラウニーを手作りするとき、
しっとり作りたいのにパサパサする…
レシピ通り作ったのに生焼けになっちゃった!
綺麗に焼けたのにうまく切れない!
といった悩みありますよね。
ブラウニーの工程は基本的に、
材料を計って、混ぜて、焼いて、切るだけです。
しかし、同じレシピを使っても、混ぜ方や焼き方、保存の仕方などによって味やしっとり感が変わってくる、意外とデリケートなケーキです。
私も何度も試行錯誤した結果、ブラウニーを手作りするにあたっていくつかポイントがあることが分かりました。
本記事では、焼くときに失敗しないための13のコツやポイントをまとめています。
私はこの13のコツを守ったところ綺麗に焼けるようになったので、ブラウニーを手作りするときは本記事のポイントをご参考にしてみてください。
ブラウニーはバレンタインなどの贈り物に最適な理由!
というときにブラウニーは初心者でも手軽に手作りできるため、バレンタインなどで人気の高いケーキです。
ブラウニーを手軽に手作りできる理由は「バレンタインに手作りで甘さ控えめのブラウニーはいかが?大量生産で義理チョコにも」の記事にまとめていますので、ご興味があれば合わせてご覧ください。
手軽にできるとはいえ、手作りするに当たってのコツはあります。
そこで以下では、
混ぜる時
焼く時
切る時
保存する時
といった、各工程ごとに失敗しないコツをご紹介していきます。
ブラウニーのレシピの選び方のポイント
ブラウニーに関するレシピはネットで少し調べるだけで山ほど出てきます。
どのレシピが良いのか悩むことがありますよね。
レシピによっては、
となることもあるので、レシピ選びも重要です。
悩んだときは、「どの程度しっとりさせたいか」を基準に選ぶと良いかもしれません。
【事前準備】好みのしっとり度のレシピを選ぶ
ブラウニーの一般的な材料は、
砂糖
バター
卵
薄力粉
ココアパウダー
くるみ
です。
しっとりしたブラウニーを作りたい場合は、材料のうち、
小麦粉やココアなど粉系の割合を少なくし、
チョコレート、バターといった油分の割合が多い
レシピを選びましょう。
また、砂糖や卵も多めにするとツヤや照りも出るのでよりしっとりしたブラウニーを作ることができます。
一方でしっとりではなく、あっさりとスポンジ状にしたいときは全体のうちチョコレート、バターといった油分の割合が少ないレシピを選びましょう。
あっさりとスポンジ状のブラウニーのレシピが好きな方は「濃厚ブラウニーを作ってみました。混ぜるだけで簡単!」の記事でまとめていますので参考にしてみてください。
このように、自分やプレゼントを渡す相手の好みでレシピを決めれば良いと思います。
よい材料はより本格的なブラウニーの近道!
さらに、材料そのもののクオリティも高めるとより本格的なブラウニーを作ることができます。
材料費は多くかかってしまいますが、
とびっくりするくらい味が全然違うので、ぜひ試してみてください。
材料にこだわりたいとき、私はお菓子の材料専門店の【TOMIZ(富澤商店)】
お菓子作り好きな方は必見のお店なので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
コツ①:きちんと計る
ここからは、実際の作業中に気にしたいポイントをご紹介していきますね。
失敗例
ボロボロになった
上記の失敗はレシピの分量通りに計らなかった場合に起こりやすいです。
レシピを決め、材料を揃えたら手作りのポイントの1つ目としてレシピの分量通りに作りましょう。
目分量で材料を計ると、
すごく膨らんでしまったり、
ボロボロになったり
…など、失敗する可能性が高まります。
材料が1g違うだけで味や食感は変わります。
できれば小数点まで計れるはかりを使いましょう。
分量ははかりを使って正確に!
ブラウニーの材料の混ぜ方のポイント
卵、小麦粉などの投入時に生地を混ぜる工程があります。
混ぜ方のポイントを見ていきましょう。
コツ②:生地をさっくり混ぜる
失敗例
膨らまない
混ぜるときのポイントは混ぜすぎないこと!
生地に空気が入り込まないようにさっくり混ぜましょう。
シフォンケーキなどを作る際はメレンゲを空気を含ませるように混ぜますが、ブラウニーとは逆ですね。
混ぜすぎると失敗する理由
生地に空気が入り込むと、生地内の水分が蒸発しやすくなります。
するとパサパサしてしまい、しっとり感が失われてしまいます。
また、小麦粉を入れてから混ぜすぎると、グルテン(粘り)が形成されてしまい、焼く時の膨らみが悪くなります。
失敗してしまうときは…
さっくり混ぜるのが難しいときは、ヘラで切るように混ぜると失敗しにくいですよ。
材料はへらで切るように混ぜる。
コツ③:適切な大きさの型を使う
失敗例
生焼け
ブラウニーを焼くときは一般的に厚みの薄いスクエア型を使うことが多いですよね。
パウンドケーキが厚めのボックス型なのと対照的です。
生地が薄いため、焼き時間や熱の影響を受けやすく、焼き上がりがかなりシビアになります。
型の大きさに対して生地が多すぎるとその分生地が厚くなってしまいます。
結果、生焼けになりやすくなります。
(逆もしかりです)。
そのため、型に入れた生地の厚さが1~2㎝程度になるように材料の分量や型の大きさを調整しましょう。
材料が多すぎて厚くなりそうなときは、
余り分を小型の型で併焼する
といった解決方法もアリですね。
型がないから家にあるもので代用…
としても良いですが、生地の厚さにはお気を付けください。
2cm以上のかさ増し厳禁
ブラウニーを焼く時のポイント
材料をさっくり混ぜたら焼いていきましょう。
焼きすぎず、生焼けにせず、のちょうどよい焼き加減を目指します。
ブラウニーが生焼けのときの対策は「ブラウニーが固まらない!?生焼けのときは焼き時間で調整!」の記事にもまとめています。
コツ④:焼き過ぎない
失敗例
表面のひび割れ
生地の焼成次第でしっとりブラウニーになるかパサパサブラウニーになるか決まるといっても過言ではありません。
数分でも長く焼き過ぎるとパサパサになり、しっとり感と無縁のブラウニーが出来上がってしまいます。
また、レシピ通りのオーブンの温度、焼き時間で作ったとしても、その日の温度や湿度、生地の温度などによっては焼きすぎていることがあります。
焼きすぎると生地が乾燥してパサパサになったり、
生地表面に亀裂が入ったりします。
ほどほどが大事
コツ⑤:竹串を活用
失敗例
焼きすぎてパサパサ
竹串の穴が目立つ
生地を焼きすぎていないか確認するときは、竹串を生地に刺しましょう。
生地の中央が最も焼けにくいため、竹串を刺すときは生地の中央を刺して焼き具合を確認します。
しかし、竹串を刺すと生地に穴が開いてしまいます。
穴を目立たないようにする方法を「ブラウニーを手作りしたけどまだ生焼け?…確認の方法は?」の記事でご紹介しているので合わせてご覧ください。
竹串で一思いに
コツ⑥:生焼けかどうかの目安と対策
失敗例
生焼け
「竹串を刺して生地がついてこない」と焼き上がりです。
生焼けかどうかの目安は以下の通りです。
生焼けの場合は、焼き時間を追加することで焼き直すことができます。
竹串の状態 | 生地で濡れている。 |
---|---|
焼き上がり度 | |
状態 | 中が全く焼けていない。 |
追加焼き時間 | 5分程度追加し様子見。 |
竹串の状態 | 固形がたくさん付く。 |
---|---|
焼き上がり度 | |
状態 | まだ焼けていない。 |
追加焼き時間 | 1,2分追加し様子見。 |
竹串の状態 | 固形分が2,3個付く。 |
---|---|
焼き上がり度 | |
状態 | そろそろ焼きあがり。 |
追加焼き時間 | 取り出してもOK。 1分程度追加し様子見。 |
竹串の状態 | 全くついてこない。 |
---|---|
焼き上がり度 | |
状態 | 焼き上がり。 |
追加焼き時間 | なし。 焼き過ぎの可能性も。 |
各項目の詳細は「ブラウニーを手作りしたけどまだ生焼け?…確認の方法は?」の記事を合わせてご覧ください。
焼き過ぎた場合は元に戻せません。
焼きすぎないようにこまめに竹串チェックをしましょう。
生焼けのときは二度焼き
コツ⑦:焼けたらすぐにオーブンから取り出す
失敗例
表面のひび割れ
生地を焼き終わった後はすぐにオーブンの庫内から取り出しましょう。
オーブン内は当然熱いです。
焼けたブラウニーを入れっぱなしにしていると、余熱でどんどん焼けてパサパサになってしまいます。
焼きあがったらすぐにオーブンから取り出し、室内の涼しい場所に生地を置いて粗熱を取りましょう。
焼けたらすぐ撤退
コツ⑧:型から取り外すのは粗熱が取れてから
失敗例
パサパサ
粗熱を取る前に生地を取り出すと、生地が割れてしまう可能性があります。
また、粗熱がある程度取れたらラップをかけて乾燥を防ぎましょう。
ラップせずに放置するとどんどん乾燥してパサパサになります。
ラップをかける
ブラウニーの切り方のポイント
焼きあがったブラウニーは一口サイズに切ると食べやすいしラッピングもしやすくなります。
そこでブラウニーの切り方のコツをご紹介します。
詳しくは「ブラウニーの切り方のコツ4つ!ナッツ入りをスパッときれいにカットするには?」の記事もご覧ください。
コツ⑨:切らずに1日冷蔵庫で寝かせる
失敗例
切断面がボロボロ
ブラウニーは1日寝かせるとチョコなどの油分が全体になじんでしっとりします。
プレゼントとして渡す場合は、前日夜ではなく、前々日から作り始めると良いですね。
切るときも1日寝かせてから切れば、断面がボロボロにならずに切ることができます。
さらに、生地の真ん中が膨らんだ場合も、1日寝かせることで生地が落ち着いて元に戻ることがあります。
焼けたら一日食べるの我慢
コツ⑩:冷凍する
失敗例
きれいに切れない
プレゼント用などの場合は切って小分けすると思います。
きれいに切りたいときは冷凍するのがおすすめ。
冷凍するとチョコレート分が固まり、生地全体がまとまります。
結果、包丁でスッと切ることができますよ。
ただし、冷凍しすぎると固まって包丁で切れなくなるので、ほどほど(数時間程度)に冷やしましょう。
切る前に冷凍
コツ⑪:包丁を温める
失敗例
包丁の切れ味が落ちた
コツ⑩と合わせて行いたいのが、切るときに包丁を温めること。
包丁を温めることで、生地との温度を作ります。
すると材料の油分のみが温められて溶けるため、切りやすくなります。
温めるときは熱湯をかけるようにしましょう。
ガス火などの直火で温めると包丁自体の切れ味が落ちてしまいます。
切る前に熱湯準備!
ブラウニーの日持ちを長くするポイント
切ったブラウニーはラッピングして相手に渡すのみです。
賞味期限が長いほうが渡す際に何かと便利ですよね。
日持ちさせるときのポイントを紹介します。
保存方法の詳細は「手作りチョコブラウニーの賞味期限と保存法!日持ちさせるには?」の記事もご覧ください。
コツ⑫:冷蔵庫を活用
失敗例
傷んでしまった
次の日に渡せなかった
ブラウニーの賞味期限は常温保存で2、3日程度です。
賞味期限が短いため、日持ちさせるために冷蔵庫を活用しましょう。
冷蔵庫で保存するときは、粗熱をしっかり取ってから冷蔵庫に入れるのがポイントになります。
冷蔵庫で保存した場合、1週間程度日持ちするようになりますよ。
プレゼントで渡す際は、
「すぐに食べない場合は冷蔵庫で保存してね!」
と伝えると良いですね。
また、必ずラップや密封容器に入れて乾燥を防ぎましょう。
渡すチャンスは冷蔵保存で一週間程度
コツ⑬:冷凍保存時は小分けする
失敗例
味が落ちた
ブラウニーは冷凍保存も可能です。
冷凍保存の場合、1か月程度長持ちするようになります。
ただし、
解凍後は常温保存と同様に2、3日程度しか持たないこと、
解凍→冷凍を繰り返すと味が落ちていくこと
があるため、冷凍する際は一回で食べる分量に小分けしましょう。
冷凍保存で延長戦を選ぶのもアリ
まとめ
ブラウニーを失敗しないための13個のコツを各工程ごとにまとめました。
さっくり混ぜる
焼成温度や時間に注意する
などのポイントがありましたね。
手作りするときは上でご紹介したポイントを意識してみてください。
ブラウニーのレシピを知りたい方は「バレンタインに手作りで甘さ控えめのブラウニーはいかが?大量生産で義理チョコにも」
ブラウニーの生焼けかどうかの確認方法を知りたい方は「ブラウニーを手作りしたけどまだ生焼け?…確認の方法は?」
ブラウニーが生焼けのときの対策を知りたい方は「ブラウニーが固まらない!?生焼けのときは焼き時間で調整!」
ブラウニーの切り方のコツを知りたい方は「ブラウニーの切り方のコツ4つ!ナッツ入りをスパッときれいにカットするには?」
ブラウニーの保存方法や日持ちを知りたい方は「手作りチョコブラウニーの賞味期限と保存法!日持ちさせるには?」
をご覧ください。
お菓子を作るとき、どこで材料を購入していますか?
私はお菓子の材料専門店の【TOMIZ(富澤商店)】
お菓子に必須な小麦粉一つとっても10種類以上を取り扱っています。
同じレシピでも出来上がりの味が変わるのでビックリしますよ。
小麦粉、チョコなどの必要な材料をまとめ買いをすると送料も無料になるのでお得です。
お菓子作り好きな方は必見のお店なので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。